kashinokiの日記

ケーキ屋をオープンするまで

開業準備④

悩んだときの相談相手を見つけておく

 

友だちや知り合いはありがたいですが、

何より業界の先輩、同じ経験を重ねている方の

アドバイスほど参考になるものはありません。

よく独立をすると前職の職場と険悪になられる方がいらっしゃいますが

僕は反対です。

 

一度でも世話になった以上、その職場、その経営者の方は親も同然。

親の反対を押し切って成功なされている方もたくさんいらっしゃいますが、

それはよほどの胆力と才能が必要だと思います。

それくらいでなければ成功などしない、という方もいらっしゃると思いますが、

ぼくは親を納得、応援させるくらいの関係を築けない人に

お客様を納得、応援してもらえるようなお店、会社を

創れないのではないかと考えています。

 

精神論ではありませんが

親に逆らうのは自然に逆らう行為

親に従え、というのではなく

反抗しても親に納得してもらう努力をするということが

自然だと考えます。

 

独立を考えたら、早めに相談し、経営者や上司、仲間に

応援してもらえるようにしましょう!

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愉快な仲間たち・・・・

 

開業準備③

商品構成を決めるということ

洋菓子屋なら当然ケーキということになるが、

何を売るのか、ということがとても大事だと思う。

売りたいものと、

売れるものは違います。

 

現代においてはひとつの職種を決めない働き方が出来る時代になりました。

ネットの普及によってコストをかけずに開業できるからです。

何が受けるか

とりあえず事業を立ち上げて、

反応を見ながら進めていく方法です。

実際僕もそうしたい気持ちは山々です。

よくイノベーションといいますが、

それは結果論です。

そのサービスや商品が世の中に受けるかなんて誰にも分からないからです。

トレンドの先を読むという作業は僕だってします。

でもそれで読めるようなら、皆成功者になります。

実際には読めません。

霊能力でもあれば別ですけど、そんなものに頼る時点で

もう自分の力での開業はあきらめたほうが良いでしょう。

 

ホリエモンこと堀江さんも言ってますが

「分からないことに悩むくらいなら、やってみろ」

というある種の開き直り、悟りの精神が

必要です。

 

ただ、私のような旧来の業態でやる人間はどうしても

初期投資がかさんでしまいます。

なのでどうしてもこじんまりと計画を練り練り

しなければなりません。

 

原価はいくらかかるのか

誰に売りたいのか

なぜ売りたいのか

 

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商売は儲けなくてはいけません。

なぜなら事業を継続できないからです。

明日のお客さまのために

今日の利益が必要です。

 

必死になって儲かる仕組みを考えましょう!

 

 

開業準備②

開業を決意したら決意して即行動移す前に、まず計画です。

計画を練りましょう。

計画がどんなにすばらしいものでも

計画どうりには決していきません。

私なんか、今月にはもう開業している予定でしたからね。

 

開業時期や、資金、店舗名すら変わってしまいました。

それでも計画を練っていなければ、スタートは切れませんでした。

こんだけ変わってしまったのは、物件が決まらなかったことが大きいですが、

やっぱり計画が甘かったのだと思います。

計画を立てたら、会社の上司や先輩の経営者などに相談し、

もっと突き詰めていたら、状況も変わっていたと思います。

時期が延びれば延びるほど、金銭的にも精神的にも保つのが

大変になってきますし、

何より計画どうりに行くことで

自信になります。

皆さんは計画を立て、細かく軌道修正していくことを

おすすめいたします。

 

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綿密に立てたつもりの計画書。

うまくいかないことで

だんだん振り返らなくなってしまう。

 

反省

開業準備

手探りで開業準備をすすめてまいりましたが、

それらをまとめていきます。

 

まず開業、起業なんて誰でも出来ます。

僕でも出来るくらいですから・・・(^^)

ただうまくいくかは当然わかりません。

 

まあやってみてわかったことは、とにかくお金がかかるということと、

現金をいくら持っているかということ。

いわゆる自己資金ですね。

僕はある程度自己資金があったので、これはかなり楽です。

銀行や政策金融公庫から融資を受けやすい。

もちろん完全に自己資金なら楽ですが、

それでも融資は受けたほうがいいと思います。

金融機関のアドバイスも受けれますし、

なにより借金をしたほうが緊張感が違う!

ただ多すぎる借金は首を絞めることは間違いないでしょう。

一般的に飲食店では借り入れの金額は年商を超えてはいけないと

言われています。

そううまくはいきませんが・・・

とにかく独立を決めたら

大体ではなくいったいいくらかかるのか、細かく細かく

計算することです。

ココをあいまいにすると事業計画そのものの信憑性が

揺らいでしまいます。

そのために取引業者さんからは

しつこいくらい見積もりを出していただきましょう。

それも

融資の信頼になります。

 

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中には融資対象にならないものもありますが

とにかく見積もりをもらう癖をつけるべきです。

価格交渉も見積もり比較をしてから行うのとは

説得力が違います。

 

これから独立しようと考えている人はぜひ・・・

図面

ようやくスタートを切ることが出来たが、工房が完成しないと試作できるわけでもなく、あー早くケーキ作りたい(~ ~)

 

収入がないのもしんどいですね。

辞めるの早すぎたかな・・・

でもやりながら、この準備は無理だな・・・

 

やってきた諸先輩、すごい!

本当に尊敬します!

 

さてといってもどうしようもなく、

今は工事業者さんや機械屋さんや金融機関と打ち合わせの日々。

時間にしたらたいした時間じゃないのですが、

自由が利く身でないとなかなかスケジュールも組めない。

うーん、もどかしい。

 

ひと段楽したら手伝えるとこ探して手伝おう。

洋菓子に触れていないと・・・

 

図面を見ながら厨房をあーでもない、こーでもないと試行錯誤

ただ、やっぱりこっちの要求をしっかりしないとだめ。

自分がやりたいことと、排水や電気工事のやりやすさを重視する工事業者さんとじゃ

相違が出て当たり前!

きちっとイメージを伝えてはずですけど、結局自分で図面を考えた。

うーん大変・・・

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あー早く作りたい・・・

古民家再生

いよいよオープンに向けての工事に入る。

予定を大きくオーバーして2月になってしまう予定。

 

古民家を改築してやる予定ですが、どこまでお客様に喜んでもらえるものになるか、

正直不安だらけです。

なんせ、普通に建てた方が安い気すらするんですから。

とにかくこだわればこだわるだけ、金がかかります。

まあ新築もそうでしょうけど。

 

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これが建物の外観。

いやぁ本当に大丈夫でしょうか?

 

築80年以上経っていて耐震補強とかもいれないといけないし、

隙間風もひどいし、この前の台風で窓も飛びました(^^*)

 

まあここからスタートどうなるかお楽しみあれー!

敬老の日

食欲の秋といわれるように、夏の暑い時期に落ちた食欲が回復しついつい食べ過ぎてしまう方も多いのではないでしょうか?

私が若いころは菓子屋は秋の訪れを喜んでいました。

食材が、豊富で何か温かなイメージがあるからです。

夏場も桃、マンゴー、パインなど人気のフルーツがあるのですが、国内に起因するものが少なく感じます。

その点秋のフルーツはまさに収穫の秋、

栗、梨、イチジク、かぼちゃ、芋など古くから日本人にとってなじみの食材が並びます。

しかし今日さほど菓子屋が喜んでいない気がします。

理由は

1そこまで涼しくならない。

2夏が以上に暑く、秋の収穫が不安定である。

3売れない。

1,2は自然環境の変化なので、私たちはどうすこともできませんが、

問題は3です。

9がつは1年間で最も売上が取れない季節になってしまいました。

そこまで落ち込んでしまった理由は

人々のライフスタイルが変化し、週末は郊外型になったことが大きいと感じます。

イオンなどを見ると街中よりも集客に成功しているのではないでしょうか?

 

大きな理由は駐車場の確保が可能なことが大きいでしょう。

昔のように電車やバスなどの公共交通機関をつかって買い物を行う場合、街を中心に項通網が発展するため人は中心部に流れます。

しかし、今日地方都市では完全な車社会です。皆駐車しやすい場所へ家族で向かうことが定着しました。

そのため街の菓子屋さんに人が集まらなくなったのです。

もうひとつはそれに伴う、また対抗するべく開催されるイベントの開催です。

秋は外でも過ごしやすいため、屋外イベントがめじろおしです。

スィーツ系のイベントも数多く、人が完全にそちらに流れます。

数年前まで洋菓子屋でしか開催していなかったハロウィンももう完全に街のイベントになってしまいました。

これらのことから考えますと、私たちはもう同業他社をライバルとして切磋琢磨する時代ではないということです。

専門店が昔の商店街のように協力し合い、情報を共有しながら全体で菓子業界の底上げをしていなければ、コンビニやカフェ、雑貨屋、大手ショッピングセンターにはこの小しか時代けして勝てません。

 

もう一度街に個人商店に人を呼ぶためにライフスタイルの提案、具体的にはスローライフ、オーガニック、地域社会の貢献を美徳とする世の中への変革をしていこうと思います。

敬老の日を向かえ、65歳以上の高齢者は3500万人をこえ、2060年を超えるまで日本は世界一の高齢化率を継続していくことになるのです。

 

高齢者でも住みやすい街づくりをそろそろ本気で考えていかなければならないのではないでしょうか?