kashinokiの日記

ケーキ屋をオープンするまで

梅雨かな?

今日は天気がいまいちぱっとしませんね。

台風がもう近づいてきてるんですね。

日本独特の気候風土が少しずつ変わってきているのでしょうか。

気候風土は文化の根幹です。

 

気候風土で採れる植物や動物が決まるからです。

日本は海に囲まれていること、雨が多いこともあり、魚や木の実を取ることに恵まれていました。そして外敵の進入がないことが米文化を育てました。

今日の平和は先の大戦で得たものではありません。

いやむしろ欧米の脅威にさらされ失ってしまった平和を取り戻すための戦いだったといっても良いでしょう。

神武天皇が即位した年を皇紀元年とした独自の歴史を構築して来た日本の、実に2600年以上に及ぶ国家観はこの気候風土によるものが大きいのです。

 

ですので、桜の花が咲くころに入学入園をあわせ、田植え、稲刈りのころに春祭り。秋祭りをすることで、私たちの国は文化を育んできたのです。

今日の気候変動はそれを根幹から揺るがすことになりかねない、大変な事態なのです。

単なる異常気象ではなく、もちろん環境破壊もありますが、大きな地球のうねり、数万年単位の気候変動が起こっていることでしょう。

そんな中で私たちの祖先が築き上げたこの国を、どこまで守っていけるのでしょうか?

今日の異常な事件も、ひいては日本を守ってきた村の意識、社会のつながりの崩壊も気候変動が根本のところで人々の不安感を作っているような気がしたなりません。

 

私は洋菓子屋ですが、そのような日本の文化を大切にしたいと考えていますし、だからこそ異国の文化であるフランスを中心とした洋菓子文化に敬意を持っています。

 

それぞれ他国の文化を尊重し、自国の文化に誇りを持ち続けることの出来る社会は、歴史に対する誇りであり、先人に対する誇りに他なりません。

そういった文化が食文化も育んでいくんです。

食べ物を大切にしない国は、発展しません。人の生活、文化、歴史観を支えてくれるものだからです。

 

梅雨はじめじめと嫌ですが、この梅雨こそが日本の米文化を支え、成長への期待、収穫の感謝、そのたくわえで厳しい冬を過ごし、春の喜び、祈りを生むのです。

菓子文化がヨーロッパの歴史、文化を尊重し、日本の菓子文化と融合していくためにも今の気候風土をわれわれのできる範囲内で守っていき、正しく自然を畏れて生きたいと思います。

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もやに覆われた金沢の町並み

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大乗寺公園のあじさい

 

梅雨の時期でも楽しませてくれる花があるのはすばらしいですね。