kashinokiの日記

ケーキ屋をオープンするまで

京都の洋菓子店をまわってみて

京都の有名どころのケーキ屋を回りました。

昔からまあまあ行ってたグルニエドールさんにはお邪魔しませんでしたが、(なんか金蔵さん辞められるらしいですね)

計4店舗うかがいました。

共通していえることは「高い」

都市部と町の価格差がここまで開いているのか、実感してきました。

高いというより適正価格なんだろうけど、将来の洋菓子業界のありようを垣間見ました。

金沢のケーキ屋さんと比べたら平均生ケーキは150~200円くらい高いイメージですね。

 

1グランヴァニーユ

 

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すべてのケーキがきれいで革新的、確かな技術に洗練された味です。

ただテイクアウト向きではなくデセール、最後に出てくるデザートという感じ

シュークリームでさえ350円します。

平均価格は600円

焼き菓子の種類は10種類ほど。

コンフィチュールなどを充実させてギフトコーナーがさみしくならないように工夫されてました。

 

 

2パティスリーS

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 イメージと違いしっかりとしたフランス菓子が並んでいました。

甘みもしっかりとしていて、リキュールも強い感じです。

 

カロンは白と黒の2色のみ、味は変えています。

カラフルなマカロンに抵抗のある人にはいいと思います。

 

 

3マルクパージュ

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今回、味的には一番好きだったかな。

程よい甘みとすっきりとした口当たりが私好みでした。

そしてなによりも店の雰囲気がいい。

町屋を改装した店内は京都らしい雰囲気をわざとらしくなく

かもし出していて、かつ調度品はオーストリアやフランスの小粋さが

心くすぐられました。

 

 

4ロトス洋菓子店

こちらも名店

しかし今回はシェフの都合かショーケースにたまごのショートケーキと

苺のショートケーキしか並んでいませんでした。

蒸し焼きしたかのような独特な食感のスポンジが特徴。

好き嫌いは分かれるかもしれませんが、特徴としては面白い。

なによりもっとも小さなショーケースでもっとも小さな店内。

それが逆にいい感じでした。

 

 

 

 

今回京都のお店をまわって時代の変化を強く感じました。

ひと昔前はいかに焼き菓子を売るのか?

ギフト展開できるか、そのために移転をして店舗広げていく。

という流れでしたが、今回の4店舗はおそらくギフトを売って行ったり、店舗を

広げていくことはない気がします(勝手な想像)

それよりも生ケーキの分野に採算性、生産性の高い商品を加える。

カロンや、焼きっぱなしのお菓子など。

高単価、高付加価値のある商品をラインナップする。

どこもギフトには力をいれず、焼き菓子も鮮度勝負

華美な箱やリボンも提案せずに包材費も抑えていました。

100%まねは出来ませんが、いい参考材料を得た旅になりました。